マイケル・ニッケ写真展 アンプラグド UNPLUGGED
「アンプラグド」
揺れ動く世界への意図的な還元と集中 − それこそが純粋な“スロー・フォトグラフィー”である。 物語を語るように、私は写真という媒介に新しいイメージを吹き込むことが可能になる。 イメージは時にシュールなオーラを放ちながら、あたかもステージで演じられているかのように、 夢のように繰り広げられてゆく。 写真は鑑賞者の魂に自身を刻み込み、心と脳に振動を発する。 そして、還元はリアリティーを表現するものであると同時に、 魔法的な雰囲気をも内在させている。 私が写真を撮り、フィルムを現像し、プリントする過程において、 時間が担う役割の意義は少なくない。 これら全てが、私の目が見てきたものを吟味する悦楽という贅沢を提供してくれるのだ。 マイケル・ニッケ