千葉桜洋・紀春・洸 作品展
             
ぐるり、めぐる


2026年9月16日(水)〜 9月27日(日) 作家略歴

【トークイベント】※要予約・手話通訳付き

Vo.1:9月16日(水)18:30~19:30
千葉桜洋(写真家)× 東ちづる(俳優・一般社団法人Get in touch代表)
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Vo.2:9月19日(土)17:00~18:30
千葉桜洋(写真家)× 仲野泰生(元川崎市岡本美術館学芸員)

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千葉桜洋写真集「指先の羅針盤」(2018年・asterisk books)

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銀塩プリント・水彩画 他

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【展覧会に寄せて】
この度、ギャラリー冬青では初の写真家・千葉桜 洋さんと家族による作品展『ぐるり、めぐる』を開催いたします。

幼い頃、聴覚の大部分を失い、写真や絵によって徐々に言葉を習得した父・洋さんは、2000年頃から家族との日々や散歩道、旅行先で、息子・洸さんが歩く姿や、ふと立ち止まって見つめる先を、静かに写しています。洸さんは重度の知的障害を伴う自閉症があり、言葉によるコミュニケーションよりも手をカクカク動かすなど独自の行動やサインで感情を表します。

展示作品に在るのは、父・母から息子へ一方的に向けられる視線だけではありません。息子の視線の先を一緒に見て、ときには立ち止まりながら、ともに時間を過ごす。その営みのなかから、作品たちは生まれています。

洋さんの写真作品を何度か拝見する度に、私はまだ一度もお会いしたことのなかったご家族の姿を不思議と思い浮かべるようになっていました。写真に写っていても、いなくても見る者にとって「家族」は切り離せない存在です。千葉桜家がそうある様に「寄り添う形」で、家族ぞれぞれのまなざしを一堂に展示してみたいと思うようになりました。そんな思いから父・洋さんが撮影した銀塩写真を中心に、母・紀春さんによる水彩画、息子・洸さんによるクレヨンドローイングを組み合わせた作品群を展示いたします。写真と絵画作品からすくい上げられた時間や記憶が、作品の間をぐるりとめぐっていく様です。

写真や絵画は、言葉だけでは捉えきれない他者の感覚やまなざしに近づくための、ひとつの手がかりともなれるのではないだろうか。本展では、言葉を介したコミュニケーションが当たり前とされる社会のなかで、幼い頃に写真や絵を通して言葉を獲得した作家自身の経験とも重なりながら、言葉とは異なる方法で他者とつながり、理解し合う可能性を静かに問いかけます。

ギャラリー冬青 野口奈央  


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