気楽に行けそうで、実際はそうではなくなった土地というのも、いまでは少なくなったが、それでもシルクロードはまだまだ,簡単に行けるところではない。
この写真集は、ヒョンなことから行くことになった「シルクロード6000kmの旅」の集大成である。
小さくコンパクトにまとめられているとはいえ,取材時間は当初の5倍もかかったという。
それは、ひとえにこの土地が魅力的だったからであり、そのためにも通り一遍の取材で済ますことが出来なかったからである。
予算が許せば、もっと大判でページのたくさん取れる本にしたかったのだろうが,そうでなくとも,この土地に暮らす人たちが、たくましく、のんびり暮らしていることがよくわかる。
取材は,2004年から05年にかけてのものだが、それからわずかしかたっていないにもかかわらず、今日では,この辺境の地でも,都市かにむけて大きく変化していることを思うと、この記録は貴重だ。
何か,ニッポン人とは何かを考えるきっかけになるだろう。 |