星野 みどり 写真展

ときの思い

2020年12月4日(金)〜 12月26日(土)

作家略歴



【カラー 8点】
8×10フィルムで撮影し、鶏卵紙(紙の表面に卵白に塩を加えた液を塗り、乾燥した後に硝酸銀溶液を塗布して感光性を持たせたもの)にプリントし、彩色用の絵の具で彩色した写真で、一般には横浜写真と呼ばれている。


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ー展示案内ー

シルクロードはどこからどこまであったかは研究者で諸説あり、その一節にはローマ付近から奈良の正倉院が終着点と言う研究者もいます。
ヨーロッパ大陸、アジア大陸を経て辿り着いた奈良・正倉院、悠久の時を経て人間の営みや文化をもたらした、シルクロードの長い長い旅の道のりです。

それぞれの国々で人々の生活の中に溶込み新たな文化が形成され、次の国々へと受け継がれ発展しながらシルクロードを旅してきました。

食料や衣服、飲み物(酒類)に留まらず、習慣や文化を形成しながら旅をしてきました。
織田信長公が葡萄酒を好んで呑んでいたと言う事は有名な話です。
私たちが想像も付かない時を経て今日があると思います。

私は約30前に12・13世紀頃といわれる古いペルシャの壷と出合いました。
その壷を見る度にシルクロードに想いを馳せ、ロマンの旅を感じざるを得ません。
私はシルクロードの旅を「横軸の時間」と考え、旅の途中に立ち止まり、その国々で育まれた文化の時を「縦軸の時間」と考えました。
「横軸の時間」と「縦軸の時間」が見事迄にクロスする場所が、奈良・正倉院ではないかと思います。それは正倉院の文物からも読み取れます。
この度の写真展はシルクロードを旅して来たであろう、ペルシャの壷やワインを始め酒類、果物、華をテーマとさせて戴きました。
シルクロードのロマンの旅を感じとって戴ければ幸いです。

                                          星野 みどり


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