小岩 勉 写真展「クサカゲロウ」
人間の一生を漠として流れていく時間。 とりとめのないその時間を律しているのは何なのかといつも考える。
生涯にわたって続く無限に近い視線の集積。 その目線の隅に無意識にとらえ続けられる植物、植物の時間。 繰り返されるそれらが人間の時間に少なからず影響を与えているのではないか。 植物に向かっているとき、植物の中に人影を見たときそう思う。